虫送り 恵那市


恵那市無形民俗文化財(風俗慣習)
 大井町御所の前
 御所の前自治会

 稲の害虫駆除ともなるこの夏の行事は、かつては全国的に行われていた行事で、恵那市内では、明治、大正の頃には各地で行っていたが、戦後に中止する地区が増え、現在では、大井町御所の前、東野、武並町竹折宿地区、串原だけとなってしまった。中でも、大井町御所の前は、地区をあげて保存継続されている。

 大井町御所の前の虫送り行事の大要は次のようである。

(期日)   6月下旬〜7月下旬
(準備)  御所の前地区内の阿弥陀堂に集まり、麦藁人形、男女一体を作る。
  この人形は頭、腹の径10cm余りの太さに藁で縛り、これから腕と足をつける。
  腕は肘の部分で折って腹でとめる。顔の部分には白い紙を貼り、墨で目鼻をかく。
  胴、手、足の部分は麦藁のまま、特に目立つように男女の性器をつける。
  男性のものは藁で作り、径5〜8cm、長さ20cm。女性のものは柏餅をうめ、木の小枝をして止める。
(行列)  現在は小・中学生が水着姿になり、胸、背に希望の文字を墨書し、顔にも文様をかく。
  阿弥陀堂を出発し、人形を持って町内をまわる。
  各家では、ドンブリに南天の小枝を入れた塩水や、バケツ一杯の水を入れて玄関に置き、
  行列に水をかける。
  最後は、阿木川に入って墨を落とし体を清める。
(歌)    鉦に合わせて、歌う文句。
   「送り、送り、送り神送って 念仏申さん子供は 八幡地獄 ごそごそ」

(2005.06.26)


送り神 from tappe on Vimeo.